2002年９月22日、板橋区ＣＡＳＳスポーツクラブ
にて行われたＮＪＫＦ公式戦・小国ジム主催興行
ＤＲＥＡＭ ＲＵＳＨ Ⅶ
全２０試合、約６時間にも及ぶ長い興行だったヤングファイト。全試合の模様はお伝え出来ないので、国の試合のみお送りします。
午後８時ごろ、ついに国の出番がやって来た。セコンドには兄の和（カズ）、拓也、新谷さんの三人。一世風靡セピアの曲とともにリングに上がる国。対戦相手の米田選手の後ろには大勢の応援団がついているようだ。国の名前がコールされると、４、５人の拍手が寂しく響いた。一方、米田選手には大声援とともに紙テープの嵐が待っていた。さすが地元。そんなこんなで試合開始。
第１９試合 セミファイナル／バンタム級５Ｒ
藤原国崇（拳之会）ｖｓ米田貴志（小国）
１Ｒ。国の一発目はローキック、米田選手（以下 米田）はハイキック。米田のハイをスウェーで華麗（？）にかわし、パンチからミドル、そしてローをたたき込む国。米田もガードからパンチを返し、ロー。長身の米田に対し、国は内ローや細かいパンチで懐に入り、得意の左ボディブロー。そしてこの日、特に有効だったのがアッパー。時折みせる国のアッパーが、米田のアゴをかち上げる。
２Ｒ。パンチ、キックと上下に打ち分ける国に、米田苦戦。１分過ぎ、国の右ハイがヒット。バランスを崩したところに連打を浴びるが、ここはガードし前蹴りで放す米田。５戦５勝しているだけに、簡単には倒れない。
３Ｒ。立ち上がり国はワンツーからアッパー、ハイのコンビネーション、米田はミドルを返しパンチから首相撲へ。膝を出す両者。首相撲では身長の高い米田の方が有利だが、国は負けない。負けないどころか、体を開いて米田を投げる。ほんとに上手くなったもんだ。
４Ｒ１分過ぎ。国、パンチからローに繋いで、さらに前蹴りから跳び膝一閃。これがクリーンヒットし、ついに崩れ落ちる米田。国、先制のダウンを奪う。立ち上がった米田に対して、右アッパー→左フック→左ボディ→右ハイキックとコンビネーションで追撃。ぐらつく米田に再び跳び膝。ここでレフリーがダウンを宣告し、カウントに入る。あとがない米田。国、このラウンドで決められるか？ 残り時間約半分ラッシュをかけるが、国にも少し攻め疲れが見え始め、米田何とか踏ん張り４Ｒ終了。
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４Ｒ、藤原の跳びヒザが米田を強襲し、 |
ダウンを奪う |
そして最終５Ｒ。国、渾身のローに米田の脚は一瞬棒になる。さらにパンチからロー、膝をついた米田にとどめの膝を入れる、と同時にレフリーは試合を止めた。５Ｒ１７秒ＫＯで決めた国、１４戦目にして２ケタ勝利の１０勝目を挙げた。
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５Ｒ、ローキックの連打とヒザ蹴りでＫＯ |
藤原、堂々の勝利 |
次回、タイ／ラジャダムナンスタジアムで試合をする国、拓也へ。留守番をする自分への土産は二人のＫＯ勝利でいいから。（あっ、あとマジックテープ式のパンチンググローブと～、赤のラジャＴ買ってきてね。）