第６回は、拳之会の汚れ芸人ＫＯが、名古屋市公会堂で行われた

ＭＩＬＬＥＮＮＩＵＭ ＷＡＲＳ ９の結果をお届けします。

　いや〜まいった。今回は写真がありません。デジカメは持っていったのだが、撮ってる暇がありませんでした。

10月21日。名古屋の試合なので午前11時に倉敷ＩＣ．集合。会長のクラウン-マジェスタに乗り込み一路名古屋へ。一宮ＩＣ．を降り、名古屋市内に。鶴舞公園内にある名古屋市公会堂は、近くにある名大病院とは対照的に歴史を感じさせる建築物だ。倉敷で言うなら美観地区内にある観光案内所くらいの風情がある（みなさま一度は倉敷にいらっしゃいませ）。その４階ホールで今回の興行は行われた。広さは７月のヤングファイトが行われたＣＡＳＳスポーツクラブより少し狭いと感じられた。地下鉄漫才ではないが、どうやってリングを運んだのだろう？名古屋ＪＫＦのみなさまお疲れさまです。会場は満員の観衆でした。

第１試合　松本成利（東大門）ｖｓ原田忠典（闘真）　70kg契約３Ｒ

　試合開始からローキックでせめる原田。第２ラウンドに原田がローキックから右フックをきめダウンを奪う。松本立ち上がるが同じパターンで二度目のダウンを奪われ、さらに左フックで３ダウンを奪われ試合終了。原田は戦績を２戦２勝２ＫＯとした。

第２試合　岡田英明（直心会）ｖｓ竹村健二（名古屋ＪＫＦ）　フェザー級３Ｒ

　Ｋ−Ｕとの交流戦は、１Ｒから竹村がパンチ・前蹴り・ロー・膝と攻め、３Ｒにボディへの膝蹴りで２度のダウンを奪い０−３の判定で勝利。

第３試合　清水力一（小国）ｖｓ宮本勲（大和）　60kg契約３Ｒ

　フェザー級の清水とライト級の宮本がぶつかった。清水は打ち合いを挑むが、互角ないしは打ち負けて、いいパンチをもらうことが多かった。そこから組み合うのだが、大きい相手に組み合いは不利というもの。このパターンが続いて判定は０−１のドロー。

第４試合　ＨＩＤＥ（八王子ＦＳＧ）ｖｓ山本恭太（大和）　バンタム級５Ｒ

　Ｋ−Ｕとの交流戦。５戦３勝（３ＫＯ）２敗のＨＩＤＥ選手。ガチンコ野郎かと思いきや、中盤からはやや消極的なファイトで、結果０−３で山本の判定勝ち。

第５試合　タイ・日本国際戦　63ｋｇ契約　５Ｒ　ダブルセミファイナル

ルンピニースタジアムＪｒ．ウエルター級　 　　　　ＮＪＫＦライト級４位

プラサンチャーイ・ルークノンヤントーイ（タイ）ｖｓ笛吹丈太郎（大和）

　第１ラウンド、開始早々プラサンチャーイの蹴りが笛吹の股間へ。悶絶の笛吹。あわやノーコンテストかと思われたが３分間の休憩の後試合続行。プラサンチャーイには減点１。得意のパンチも急所攻撃で威力が落ちたか、第２Ｒに笛吹は鼻をカットされ３Ｒの開始時にドクターチェックを受ける。試合は続行される。第５Ｒには残り20秒で笛吹の蹴りがプラサンチャーイの股間へ。ミスターノーコンテストは東京北星の野崎でなく笛吹なのか？悶絶のプラサンチャーイにセコンドがレフェリーの許可を得ずにリングに入ったりで少し混乱したが、笛吹に減点１で再開。しかし直に試合終了。日・タイ金的対決は２−０でプラサンチャーイの判定勝ち。

第６試合　ＮＪＫＦフェザー級　５Ｒ　ダブルセミファイナル

ＮＪＫＦフェザー級１位　 ＮＪＫＦフェザー級２位

楠本勝也（東京北星）ｖｓ関　博司（名古屋ＪＫＦ）

　両者ガッチンコでやってくれました。第１Ｒから激しく打ち合う両者。関が瞼をカット。第２Ｒからの打ち合いには楠本にやや分があった。続くラウンドで無事だった瞼をも切られた関に、第４ラウンド楠本の右ハイキックがクリーンヒットし、ダウン。第５Ｒに関が反撃するも試合終了。３−０の判定で楠本勝利。

第７試合　タイ・日本国際戦　フェザー級　５Ｒ　ダブルメインイベント

ＮＪＫＦフェザー級チャンピオン　　　　　ルンピニースタジアムＪｒ．フェザー級５位

中島稔倫（大和）　　　　　　　　　　ｖｓ　ソッド・ルークノンヤントーイ（タイ）

　試合は終始ソッドのペースで進んだ。中島は何もさせてもらえなかった。中島の闘志は空回りの様に見えた。一方のソッドは軽く流したような試合運び。これといったヤマ場もなく、５Ｒが終了して０−３の判定でソッドの勝利。勝利者トロフィーを受け取り、飛び上がって喜ぶソッド。そんなに嬉しいんかい。しかし、ソッドがそのトロフィーを中島にプレゼント。くそっ。なめくさりおって。中島は涙を流しながら退場した。格闘技通信誌で「自分を潰しにくるようなやつとやりたい」と語っていたので、即ち、自分が潰れてもいいつもりで望んだであろうこの試合。悔しいのはわかる。しかし中島にはもっと積極的に、何でもいいからソッドに叩きこんでほしかった。

第８試合　タイ・日本国際戦　130ポンド契約　５Ｒ　ダブルメインイベント

ＮＪＫＦライト級チャンピオン　　　　　ルンピニースタジアムＪｒ．フェザー級チャンピオン

佐藤孝也（名古屋ＪＫＦ）　　　ｖｓ　　クンピニット・ギアッタワン（タイ）

　この夜最後の試合。佐藤よりも３階級下のクンピニットは佐藤を子供扱い。打って出る佐藤を前蹴り・足刀で何度も転がした末、飛び膝・左ハイ・右アッパーで３ダウンを奪い、１Ｒで試合終了。

　第８試合終了と同時に会場を出た我々は名古屋名物きしめんを食べ、帰路についた。

う〜ん、最後の２試合は実力差と言ってしまえばそれまでなのだろうか。我々の後ろで観戦していた親子連れが「こんなええモノが見れるとはな〜」って言ってたけどホンマでした。しかし、もうちょっと夢を見させてもらいたかった我々の気持ちを見事に叩きつぶしてくれました。超一流のタイ人やから当たり前かもしれんが、やっぱり強い。

12月には誰がタイへ行くんだろうか。私の感想では楠本が一番いい試合をしたと思う。